SIRT BRAND POLICY / VERSION 1.0

公助の隣で、
動く民間力。

(SIRT/サート)
SENTINEL INFRASTRUCTURE RESILIENCE & TRANSFORMのブランドポリシーです。
私たちが何のために存在し、どのように語り、どのように振る舞うのか。
自治体・関係機関・協力企業の皆さまとの約束を、物語と方針でまとめました。

対象:自治体・防災関係機関・協力企業・隊員改定:年1回(NRI)10章+序
00 — PREFACE

このポリシーについて

災害のあとに必要なのは、強い言葉ではなく、確かな行動です。

SIRT(サート)は、自治体・防災関係機関・インフラ事業者の皆さまと並んで活動する、ゼネコンを母体とした民間の災害対応組織です。私たちが何者で、何を大切にし、どのように語り、どのように振る舞うのか。このポリシーは、その約束を一頁にまとめたものです。

PURPOSE

目的

関係機関の皆さまに、SIRTの立ち位置と姿勢を、分かりやすく、誤解なくお伝えすること。隊員・協力企業が、同じ軸で語り、行動できること。

SCOPE

適用範囲

Webサイト、提出資料、協定・要請に関する文書、広報物、現場での表示・発信、採用情報。SIRT配下の全事業部・ユニットと、協力企業に適用します。

HOW TO READ

読み方

各章は「物語(なぜそうするのか)」と「方針(どうするのか)」の二層です。迷ったときは、物語に立ち返って判断します。

※ 本書は第1版です。数値・名称は、協定内容、法令、関係機関のご意見を踏まえて見直します。

01 — PURPOSE

存在意義 空白の時間に、技術を届ける

大きな災害の直後、公的な体制が全力で動いていても、なお届ききらない
「空白の時間」が生まれます。道は塞がり、夜は暗く、情報は少ない。

その空白に、建設の技術と現場運用の力を、静かに、確実に届けること。
そして、平時から備え、いざというときに迷わず動けること。
それがSIRTの存在理由です。

  1. 1.1補完であり、代替ではありません消防・警察・自衛隊など専門機関の任務を尊重し、現地の指揮・調整体制に沿って役割を担います。人命救助・治安維持・交通規制は公的機関の任務です。
  2. 1.2「空白の時間」に責任を持ちます発災後72時間以内の展開を目標とします(要請・現地条件等による)。初動から応急復旧、本復旧・復興支援まで、一貫して支えます。
  3. 1.3備えることも、活動の一部です協定に基づく連絡体制、訓練、BCP支援など、平時の積み重ねを、有事の信頼につなげます。
02 — MISSION · VISION · VALUES

使命・ビジョン・価値観

MISSION/使命

建設技術と現場運用力を結集し、災害対応機関の活動を尊重しながら、生活インフラの早期回復に貢献します。

VISION/めざす姿

公助の隣で、動く民間力。地域の「ふつうの毎日」を、一日でも早く取り戻せる社会を、官民でともにつくります。

SAFETY

人命と安全を最優先

二次災害を防ぎ、隊員・地域の方々の安全を何より優先します。

RESPECT

専門機関への敬意

それぞれの専門性と指揮系統を尊重し活動を妨げません。

MOBILITY

機動力と実行力

現場条件に応じて、実行可能な対応を組み立てます。

HONESTY

誠実さ・透明性

できること・できないことを、根拠とともに正直にお伝えします。

ENDURANCE

持続する力

隊員とその家族の安心を守り長い復旧を支え続けます。

  1. 2.1 価値観は「判断の物差し」です迷ったときは、安全・敬意・誠実の順に立ち返ります。
  2. 2.2価値観は、行動で示します言葉の美しさより、訓練記録・報告・約束の履行で信頼をいただきます。
03 — BRAND PROMISE

ブランドの約束

私たちは、目立つためではなく、頼られるためにここにいます。

約束は大きくなくてかまいません。決めたことを、決めた時間に、決めた通りに。
その積み重ねが、災害の現場で一番の信頼になると考えています。

PROMISE 01

協定に沿って動きます

自治体の災害協定・契約規程に沿って対応し、契約方式は発注者が関係法令に基づいて判断するものと理解します。

PROMISE 02

無理をしない・させません

対応可否は、被災状況・現地の安全性・資機材・関係機関との調整等を踏まえ、個別に判断します。隊員と家族の安全も同様に守ります。

PROMISE 03

平時から備えます

資格・訓練・連絡体制を日頃から整え、状況を記録し、改善を続けます。

タグラインの使い分け

コピー 用途 主な対象
公助の隣で、動く民間力。 主:全媒体の中心 自治体・関係機関/Web/表紙
協定を、現場の力に。 提案・提出資料 自治体・防災担当
平時の訓練が、有事の信頼になる。 訓練・演習の案内 関係機関・協力企業
事業を止めない、地域を止めない。 BCP・企業向け 一般企業・インフラ事業者
ふつうの毎日を、取り戻す。 市民向け・復旧期 市民・地域
現場の空白を、機能で埋める。 Webの表紙・採用 採用・一般

※ 主タグラインは「公助の隣で、動く民間力。」とし、他は補助として用途に応じて使用します。

04 — POSITIONING

ポジショニング どこに立ち、何をしないか

災害対応の主役は、いつも公的機関と地域の皆さまです。私たちの役目は、
その活動の隣で、建設の技術と現場運用の力を必要な場所へ届けることです。

公的機関・専門機関自治体/消防/警察/自衛隊/海上保安庁 ほか。指揮・調整、人命救助、治安、交通規制を担います。
⇄ 協定・要請
SIRT(民間)道路啓開・仮設・排水・電源・輸送・生活支援・情報収集など、施工力と運用力で復旧を支えます。
担うこと
  • 道路啓開、瓦礫・倒壊物の撤去、仮設道路・橋梁の応急対応
  • 排水・給水・仮設電源の確保、重機運用
  • ドローン等による被害状況の把握・測量
  • 物資・人員の輸送とロジスティクス支援
  • 避難所の運営支援・生活支援(医療を除く)
  • 平時の訓練、BCP支援、警戒・防犯の見守り
担わないこと/越えない線
  • 人命救助の指揮、治安維持、交通規制など公的機関の任務
  • 医療行為、避難指示等の公的判断
  • 公的機関の指揮系統への関与・活動の妨げ
  • 公的機関・緊急車両と誤認される表示や装備
  • 被災地での営業活動、過大な能力表示
  1. 4.1 「補完」を言葉と見た目で示します公的機関の代替・競合と受け取られる表現を避け、協力する姿勢を一貫して示します。
  2. 4.2 越えない線を、明文化します役割の境界は、協定・SOPで確認し、変更時は関係機関と協議します。
05 — BRAND VOICE

ブランドボイス 言葉づかい

災害の現場で、言葉は安心の一部です。

読む方が、自治体の担当者でも、被災された方でも肩の力を抜いて受け取れる言葉。静かで、端正で、できることとできないことを正直に語る言葉を、
私たちの話し方とします。

01

誠実

誇張せず、根拠と条件を添えます。

02

端正

です・ます調で、簡潔に整えます。

03

頼もしい

具体的な行動と実績で示します。

04

穏やか

強い断定や威圧的な表現を避けます。

言い換えガイド

避ける表現 望ましい表現 理由
「最強の民間災害部隊」 建設技術と現場運用力を活かす民間の災害対応組織 最上級・軍事的な印象を避けます
出撃/出陣/制圧 出動/展開/確保 生活者に安心感を与える語を選びます
部隊・隊長 ユニット/チーム/責任者 組織の性格を正確に伝えます
「どこよりも早く到着」 発災後72時間以内の展開を目標とします(要請・現地条件等による) 比較・断定を避け、条件を併記します
「完全対応」「100%可能」 対応可否は、被災状況・現地の安全性・契約手続等を踏まえ個別に判断します 実態に即した表現にします
「自衛隊に代わって」 自衛隊・消防・警察など専門機関の活動を妨げることなく 補完の立場を明確にします
「他社にはできない」 民間が有する技術力と施工能力を活かします 競合を排する表現を避けます
「随意契約でお任せください」 契約方式は、発注者が関係法令に基づいて判断するものです 契約判断は発注者の権限です
「元自衛官100%」 元自衛官を中核とする(建設技術者・ドローン技術者・物流専門職などと構成) 構成を正確に・多様性を示します
SOC/コードネームのみ SIRT(サート)/日本語の正式名称を先に、愛称を併記 公文書での通りやすさを優先します
  1. 5.1数値は「目標」「条件」「時点」を添えます72時間などの数値は、目標であることと条件(要請・現地条件等による)を併記します。
  2. 5.2断定・最上級・競合の排除を用いません「唯一」「最大」「完全」などは、第三者が確認できる場合を除き使いません。
  3. 5.3専門用語は、一言添えます略称・英語表記は、初出時に日本語で説明します。
06 — NAMING

名称と呼び方

名前は、約束の最初の一行です。

SIRTは
「SENTINEL INFRASTRUCTURE RESILIENCE & TRANSFORM」の略称で、地域の社会基盤を見守り、備え、いざというときに応える、という意味を込めています。
呼び方は「サート」。公文書でも読みやすい日本語名を先に置きます。

  1. 6.1正式名称を先に、愛称を添えます例:「災害即応支援事業部(D1/RIRU・愛称 Pathfinder)」。愛称・コードネームのみの表記は、社内資料に限ります。
  2. 6.2表記を統一します「SIRT(サート)」。旧名称の併記は、経緯の説明が必要な場合に限ります。
  3. 6.3新しい名称は、既存の体系に合わせます事業部=D+番号、ユニット=英略称+愛称。決定は、ブランド責任者の確認を経ます。

事業部・ユニット名称一覧

番号 正式名称 略称 愛称
D1 災害即応支援事業部 RIRU Pathfinder
D2 危険環境建設事業部 HCU Hardpoint
D3 重要インフラ防護・警備事業部 CIPU Aegis
D4 水害救助・支援・復旧事業部 FRRU Highwater
D5 空間情報・地歴調査部門 GDU(TSP) Gridview
D6 BCP訓練・災害時対応教育事業部 TOT Beacon
D7 国土レジリエンス本部 NRI Keystone
D8 管制部門 OCC Relay
D9 先行機動部門 Vanguard —
D10 避難所支援部門 C-SAT シェル・コンシェルジュ
D11 警戒パトロール部門 K9-GUARD —
D12 ロジスティクス部門 LOG Sustain

※ 最新の名称・構成は、組織図・事業部一覧に準拠します。

07 — VISUAL IDENTITY

ビジュアル・アイデンティティ

色も、写真も、静かに、整えて。

夜の青黒を基調に、信頼の青と銅色を添える。装飾で驚かせるのではなく、
読みやすさと誠実さで安心していただく設計です。

カラー(地色との対比比を併記)

#0a0e14
Night/夜の青黒ページ・パネルの地色
地色(基準)
#3d8bfd
Sentinel Blue/信頼の青主要アクセント・リンク・ボタン
夜の青黒との対比 5.8:1
#c4a574
Copper/銅色見出しの印・補助アクセント
夜の青黒との対比 8.3:1
#e8eef6
Ink White/本文の白本文・見出し
夜の青黒との対比 16.6:1
#93a5bc
Slate/灰青補足テキスト
夜の青黒との対比 7.7:1
#7db3ff
Light Blue/淡い青強調語・図表のライン
夜の青黒との対比 9.0:1
#ff4f12
Signal Orange/時間・稼働の差し色限定使用(稼働・時間の表示)
夜の青黒との対比 5.9:1
#4cc38a
Status Green/状態表示専用「確認済み」等の状態のみ
夜の青黒との対比 8.7:1

※ 対比比はWCAG 2.1の算出式による計算値です(本文は4.5:1以上を目安)。印刷・明るい背景で用いる場合は、青を #1f4fd8 等の濃色に置き換えます。

書体

日本語

Noto Sans JP

本文・見出し。物語・序文には Noto Serif JP を限定的に用います。

欧文・数値

Outfit/IBM Plex Mono

見出しの英文、コード・番号表記に使用します。

原則

読みやすさ優先

本文は14px以上、行間は1.8以上を目安にします。

ロゴの扱い

SIRT x = 文字高 余白 ≧ x
  • ロゴの周囲には、文字高 x 以上の余白を確保します(図は図示用のワードマークです)。
  • 最小サイズは、画面幅80px・印刷20mmを目安にします。
  • 色の変更、縦横比の変更、影・回転、写真の上での視認性が低い使用は行いません。
  • 協定先のロゴと並べる場合は、先方の規定を優先し、同じ大きさ・同じ余白で配置します。

写真・識別表示の原則

  1. 7.1実際の活動と、実際の人を使います演出を加えた写真や、過度な加工は行いません。被災された方の尊厳を最優先し、個人が特定される撮影・掲載は同意を得て行います。
  2. 7.2公的機関・緊急車両と誤認されない表示にします公的機関の名称・紋章・配色を想起させる表示や、法令に基づく指定・届出がない緊急車両様の装備は用いません。
  3. 7.3活動中の表示は「SIRT」を明示しますビブス・車両・ヘルメット等に、組織名と連絡先が分かる表示を行います。
08 — CONDUCT

行動規範 現場・メディア・SNS

ブランドは、ロゴの中ではなく、現場での一つひとつの振る舞いに宿ります。

被災された方、地域の方、関係機関の皆さまの前で、私たちがどう動き、
何を発信し、何を発信しないか。その基準を定めます。

  1. 8.1現地の指揮・調整体制に従います到着後は、まず指揮所へ連絡し、役割分担と安全確認を行います。
  2. 8.2二次災害を防ぎます無理な作業・無理な出動をしません。判断に迷う場合は、安全側に倒します。
  3. 8.3被災された方へ配慮します撮影・取材・声かけは、相手の状況を最優先にします。
  4. 8.4被災地で営業活動・寄付の勧誘を行いません活動は、協定・要請の範囲内で行います。
  5. 8.5SNS・広報は、事実と公式窓口を優先します発災中は、成果を誇る発信を控え、公式の情報や関係機関の案内を優先します。写真・位置情報は、安全と個人情報に配慮して扱います。
  6. 8.6個人情報を適切に扱います取得は必要最小限とし、利用目的・保管・廃棄の規程に従います。
  7. 8.7誤りがあれば、速やかに訂正します公開後に誤りに気づいた場合は、関係機関へ連絡し、訂正を明示します。
09 — COMMUNICATION

対象別のコミュニケーション

同じ事実でも、相手によって、必要な言葉は違います。

自治体の担当者には根拠と手順を、市民の方にはやさしさと安心を。
軸は変えず、言い方だけを相手に合わせます。

「協定を、現場の力に。」

伝えること
  • 協定・要請・訓練の枠組みに沿って、役割分担と連絡体制を明確に伝える。
トーン
  • 端正・簡潔・根拠を添える
主なチャネル
  • 提出資料/訪問・説明会/Web
避けること
  • 断定・競合比較・契約への言及(判断は発注者)

「平時の訓練が、有事の信頼になる。」

伝えること
  • 施工力・資格・訓練実績と、相互連携の進め方を具体的に示す。
トーン
  • 実務的・具体的
主なチャネル
  • 共同訓練/技術資料
避けること
  • 過大な能力表示

「事業を止めない、地域を止めない。」

伝えること
  • 防災マニュアル(命を守る)とBCP(事業を守る)の違いと関係を、公的資料に基づき解説する。
トーン
  • 分かりやすく・穏やか
主なチャネル
  • Web/セミナー
避けること
  • 不安をあおる表現

「ふつうの毎日を、取り戻す。」

伝えること
  • 何をする組織か、何をしない組織かを、やさしく伝える。
トーン
  • やさしい・落ち着いた
主なチャネル
  • Web/地域行事/平時の広報
避けること
  • 専門用語・軍事的な言い回し

「現場の空白を、機能で埋める。」

伝えること
  • 多様な人材が活躍できること、隊員と家族を守る仕組みがあることを伝える。
トーン
  • 誠実・前向き
主なチャネル
  • 採用サイト/説明会
避けること
  • 無理な精神論・過度な勧誘
  1. 9.1平時・発災時・復旧期で、発信の量を変えます発災中は公式情報を優先し、平時に説明を尽くします。
  2. 9.2一つの事実を、全媒体で同じに数値・名称・体制は、最新の一覧を一次情報とし、媒体間のずれを防ぎます。
10 — GOVERNANCE

運用とガバナンス

ポリシーは、書いて終わりではなく、使って育てるものです。

誰が決め、誰が確認し、どのように見直すのか。
小さな仕組みを置くことで、現場が迷わず、
関係機関が安心できる状態を保ちます。

体制(案)

役割 担当 主な責任
ブランド責任者 広報・総務 ポリシーの管理、公開物の最終確認、問い合わせ窓口
内容確認 法務・現場責任者 法令・協定との整合、安全・実態に即した記載の確認
見直し NRI(国土レジリエンス本部) 年1回の改定提案、関係機関のご意見の反映、用語・名称一覧の更新

公開前の承認フロー

  1. 起案:担当部門が原稿・素材を作成し、チェックリストで自己確認します。
  2. 確認:ブランド責任者が、表現・名称・数値を確認します。
  3. 照合:法務・現場責任者が、法令・協定・実態との整合を確認します。
  4. 公開:協定先名や共同広報を含む場合は、先方の確認を経て公開します。
  5. 記録:公開日・版数・確認者を記録し、訂正が生じた場合は明示します。

公開前チェックリスト

0 / 8 項目

改定の考え方

  1. 10.1年1回、定期見直しを行います協定の更新、法令改正、組織変更、関係機関のご意見を踏まえます。
  2. 10.2重大な変更は、随時改定します名称・体制・対応領域が変わる場合は、速やかに反映し、旧版を保管します。

私たちは、目立つためではなく、頼られるためにここにいます。

公助の隣で、動く民間力。——この一行を、言葉でも、
行動でも、変わらず守り続けます。