D1 災害即応支援事業部 COO管轄

RAPID INFRASTRUCTURE RECOVERY UNIT

道をひらき、
復旧への道筋をつくる。

夜間・悪天候・停電——こうした条件下での活動を想定しています。災害発生後、要請に応じて速やかに現場へ展開し、道路啓開、瓦礫撤去、仮設道路・橋梁の応急復旧、仮設電源の確保までを一体で担う、民間の緊急インフラ復旧ユニットです。消防・警察・自衛隊の活動を妨げず、自治体および防災関係機関の応急対策を技術面から支えます。

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ミッションと社会的な位置づけ

SIRT(Sentinel Infrastructure Response Team)は、大規模自然災害の発生時に、自治体、防災関係機関およびインフラ事業者と連携し、生活インフラの早期復旧と避難生活環境の改善を目的とする、ゼネコンを母体とした民間災害対応組織です。

RIRU / Pathfinderは、その中核をなす災害即応インフラ復旧ユニットです。「人命と安全を最優先とし、生活インフラの早期回復を支える」ことを基本方針とし、消防・警察・自衛隊・自治体等の活動を妨げないこと、関係機関の指揮・調整方針を尊重すること、実施可能な範囲と条件を明確にして支援することを基本原則とし、民間企業が保有する施工技術と機動力を、発災直後の現場に届けます。

被災件数の増加と初動の重要性

気候変動の影響もあり、自然災害による被災件数は増加傾向にあります。発災後72時間までの初動対応が、その後の復旧の速度と質を大きく左右します。

夜間・悪天候への対応力

夜間・悪天候下でも継続して稼働できる民間のインフラ復旧体制は、限られています。RIRUは、その領域を担うことを目指します。

事前協定と契約手続

都道府県・市区町村との事前協定により、要請・受入れ・費用負担・実施範囲を事前に確認し、迅速な出動につなげます。契約方式は、緊急時の随意契約を含め、発注者が関係法令と規程に基づいて判断します。

初動期における通行機能の確保

道路の寸断や障害物は、救援活動、物資輸送、被害状況の把握を妨げます。通行機能の回復は、応急対応を支える重要な要素です。

継続性を考慮した現場運用

夜間・悪天候等を想定した要員交代、照明、通信、機材点検、安全確認を計画し、現場条件に応じて活動継続の可否を判断します。

手続の確認

自治体等との事前協定や連絡手順の整備を通じ、要請・受入れ・費用負担・実施範囲等を事前に確認します。契約方式は関係法令および発注機関の規程に従います。

専門性と組織運用を活かす

元自衛官を核とした体制の意義 —— RIRUの中核には、施設科・通信科・輸送科等の出身者が配置されています。指揮命令系統の徹底、専門技能の即戦力化、24時間交代管理の習熟、これらは災害現場での継続力と安全性に直結します。 災害対応では、専門技能に加え、役割分担、情報共有、安全管理、記録、交代要員の確保が欠かせません。RIRUは、土木・建設・輸送・通信・電源等の実務経験を組み合わせ、現場条件と要請内容に応じた支援体制を構築します。個々の資格・経験は、配置前に確認します。

01

指揮命令系統の徹底
報告・指示・判断の流れが組織として定着しており、夜間・悪天候下でも現場の統制が乱れにくい体制を維持します。

02

役割と報告経路の明確化
現場責任者、作業班、支援担当の役割を定め、変更・危険情報・支援要請を所定の経路で共有します。

03

土木・建設分野の実務能力
道路・排水・土工・障害物除去等について、現場条件、必要資格、施工上の制約を確認したうえで対応します。

04

施設科等の専門技能が即戦力
仮設橋梁、道路補修、土工など、施設科出身者の技能が、応急復旧の現場でそのまま機能します。

05

重機の操縦と整備を同一チームで完結
操縦と整備を分断しないため、故障時の対応が早く、作業中断を最小限に抑えます。

06

機材運用と整備の連携
日常点検、故障報告、整備担当との連携、代替機材の検討を一体的に行い、機材の安全性と稼働継続性を確保します。

07

24時間交代勤務の管理体制
不寝番・ローテーション管理が組織文化として根付いており、長時間・複数日の展開に耐える運用が可能です。

08

交代・休養を含む活動計画
作業時間、休養、要員交代を計画に組み込み、疲労の蓄積による事故や判断力低下を防ぎます。

09

衛星通信・野外電源の構築経験
利用可能な設備と通信手段を確認し、停電下でも指揮所と通信を立ち上げ、作業継続と関係機関との連絡を確保します。

10

二次災害リスク下での判断力
危険環境での行動経験を踏まえ、安全を優先しつつ必要な作業を継続する判断を行います。

11

リスク評価と安全優先の判断
二次災害の危険を評価し、作業範囲・立入条件・中止基準を確認します。安全が確保できない場合は作業を見合わせます。

RIRUは自衛隊の代替ではありません。自衛隊・消防・警察の活動を妨げない範囲で、民間施工能力を発揮する補完的な役割を担います。
安全を最優先とし、任務の優先順位と安全判断を混同しません。

提供サービス

発災後72時間以内の展開を目標とします(要請・現地条件による)。瓦礫撤去から仮設道路・橋梁の応急復旧、仮設電源・通信の確保までを一体で提供し自治体の応急対策を技術面から支えます。 支援内容は、被災状況、要請機関の方針、進入経路、資機材・要員の確保状況、安全条件に基づき調整します。道路啓開や障害物除去から応急的な通行機能、仮設電源・通信の確保まで必要な機能を組み合わせて支援します。

01

倒壊物・瓦礫の緊急撤去

通行障害となる倒壊物・瓦礫を迅速に処理し、啓開の起点をつくります。二次災害に配慮した手順で実施します。

02

仮設道路・砂利敷設による通行路確保

重機と資材により仮設通行路を確保します。グラベル敷設による路盤の安定化も含みます。

03

橋梁の応急復旧・仮設橋架設

仮設橋梁セットを用いた応急復旧に対応します。ベイリー橋など大規模な仮設橋梁は、HCUと連携します。山岳・河川など進入に制約のある現場も対象とします。

04

重機オペレーション・機材管理

バックホウ、ブルドーザー、クレーン等の運用と、現場での機材管理を一体で実施します。

05

仮設電源・発電機の設置・運用

50kVA以上の発電機を中心に、指揮所・避難所・作業現場への仮設電源を構築・運用します。

06

仮設通信網・衛星回線の確保

衛星通信を含む仮設通信網を構築し、指揮・連絡の途絶を防ぎます。関係機関との情報共有を支えます。

07

現場安全管理・交通誘導

二次災害リスクを踏まえた安全管理と、啓開区間の交通誘導を実施します。二人一組を基本とします。

08

被災地輸送ルートの確保支援

啓開と仮設路の構築により、物資・人員の輸送ルートを早期に開通させます。LOG部門との連携も想定しています。

派遣人員構成(標準チーム)

合計12名を基本単位とします。案件の規模・内容に応じて増強・分割して展開します。
元自衛官を中核に、建設技術と現場管理の経験を組み合わせた編成です。
実際の配置は、任務内容、危険度、必要資格、稼働時間、輸送・後方支援の
条件を踏まえて決定します。

1名

現場指揮官
現場統括・関係機関調整
元施設科佐官クラス

2名

作業班長
作業管理・班間調整
元施設科曹長クラス

4名

重機オペレーター
建設機械運転・作業支援
元施設科

2名

通信・電源担当
通信・仮設電源
元通信科

2名

輸送・後方支援
輸送・補給連絡
元輸送科

1名

安全管理・衛生
安全確認・衛生連絡
現場安全統括

★ 12名1チームが基本単位です。※本編成は計画上の標準例です。資格・経験・雇用形態・稼働可能時間を確認して配置します。
複数チーム展開時は、LOG(ロジスティクス部門)と連携し、輸送・補給・整備・燃料・宿営を調整します。

LOGとの連携・後方支援

RIRUが現場の復旧作業に集中できるよう、LOG(ロジスティクス部門)と連携し、輸送、補給、整備、燃料、宿営を計画的に調整します。現場ユニットが担う作業上の判断と、組織横断で行う資源配分・後方支援を分けることで、責任の所在を明確にします。

RIRU|現場所要の提示

作業計画、必要な重機・資材、燃料消費の見込み、搬入条件、故障・不足等をLOGへ報告します。

LOG|支援の統合調整

車両・輸送、資機材補給、燃料、整備要員・部品、宿営・交代要員を組み合わせて支援計画を作成します。

OCC等|任務の優先順位

複数の支援要求が競合する場合は、所定の指揮・調整系統により任務の優先順位を確認します。LOGは支援可能量と制約を提示します。

連携の基本ルール

  • RIRUは現場の作業計画と必要資源を早期に共有し、変更・不足・故障を速やかに報告します。
  • LOGは支援要求の受付、資源の可用性確認、輸送・補給・整備の調整、実績の記録を担います。
  • 任務の優先順位や投入先の変更は、LOGが独断で決めず、定められた指揮・調整権限者に確認します。
  • 機材の稼働可否は、資格・技能を有する担当者が安全・技術上の基準に基づいて判断します。
  • 支援の実施範囲、現場の安全条件、費用負担、引渡し・撤収条件を、要請機関および関係者と確認します。

活動フェーズ

発災直後の応急対応から、応急復旧、本復旧への移行まで、要請機関や関係事業者と調整しながら段階に応じた役割を明確にし、関係機関と役割を分担しながら段階に応じた支援活動を行います。

PHASE 1

0〜72時間

現場状況の確認、通行障害の把握、道路啓開、瓦礫撤去、給水・発電の暫定確保、避難所支援、現場指揮所の開設。
救援活動を妨げないよう関係機関と調整し現場を安定させ、後続の応急・復旧活動の基盤をつくります。

PHASE 2

4日〜14日

仮設住宅基礎、応急的な排水、路面・通行機能の確保、施設の応急修繕等について、要請内容と技術的条件に応じて支援します。生活インフラの暫定回復と二次災害の抑制に注力します。

PHASE 3

1ヶ月〜

本復旧支援、解体、補修、診断。ゼネコンとしての施工能力を活かし復興工事へ円滑につなぎます。関係機関・インフラ管理者・施工事業者との調整のもと応急対応で得られた情報を引き継ぎ本復旧への移行を支援します。

取得資格と主要装備

法令に基づく資格を保有する要員と、
応急復旧に必要な機材を組み合わせて展開します。
特殊作業が必要な場合は、HCU等の専門ユニットと連携します。

配置に必要となる主な資格・技能(RIRU)

  • 土木施工管理技士 — 優先して配置
  • 車両系建設機械運転技能講習
  • 玉掛け技能講習
  • 高所作業車運転技能講習
  • 小型移動式クレーン運転技能講習

HCU連携時は、ロープアクセス技術者、測量士・測量士補、クレーン・デリック運転士、高所作業・足場関連の資格も活用します。

主要機材(例)

  • バックホウ(0.45m³・0.7m³)
  • ブルドーザー
  • クレーン車(25t級)
  • 仮設橋梁セット
  • 発電機(50kVA以上)
  • 仮設電源・照明セット
  • 水中ポンプ・排水機材(HCU連携)
  • 測量機器・ロープアクセス一式(HCU連携)

安全・品質・法令遵守

緊急現場であっても、安全管理と法令遵守を省略しません。二人一組の運用、事前の現地確認、資格に基づく作業分担を基本とします。

二人一組での運用

操縦者と監視者、作業者と安全誘導者を分け、単独行動を避けます。夜間・悪天候時も同様の原則を維持します。

事前の現地確認とリスク評価

展開前に可能な範囲で地形、二次災害リスク、進入経路、電波・通信環境を確認し、作業計画に反映します。

資格・技能に基づく作業分担

重機運転、玉掛け、高所作業等は、必要な資格・技能を有する者が担当します。資格外の作業は実施しません。

記録と説明責任

作業実績、使用機材、安全上の判断、変更点を記録し、発注者・関係機関への説明に備えます。

安全上の作業停止判断は、事前に定めた権限者および現場責任者が行います。任務の優先順位と安全判断を混同しません。

SIRT内各ユニットとの連携

RIRUは単独で完結するのではなく、
SIRT内の各ユニットと役割を分担し、
共通の状況認識のもとで活動します。

OCC(管制) 任務の優先順位、活動計画、投入先の決定。RIRUは支援可能量と制約を報告し、計画に基づき展開します。
LOG(ロジスティクス) 重機・車両の輸送、燃料・資材の補給、現場整備支援、交代要員の宿営調整。RIRUは所要と使用実績を申告します。
TSP(空間情報・地歴調査) 法面・盛土の変状把握、啓開優先ルートの検討に必要な空間情報の提供。平時のベースラインと発災後の差分を共有します。
HCU(危険環境・専門作業) ロープアクセス、特殊機材、専門的な安全要件が必要な作業。RIRUは一般土木・啓開を担い、必要に応じてHCUと連携します。
FRRU / Highwater(水害対応) 旧河道・低地など浸水しやすい地形の整理と連携した啓開・排水支援。
C-SAT(避難所支援) 避難所候補の地盤・浸水・土砂リスクの整理と、仮設電源・給水等の現場支援の接続。

RIRUが他ユニットの作業指揮を直接奪うことはありません。現場の施工方法・作業順序の決定は、当該任務の担当ユニットの責任とします。任務優先順位の変更が必要な場合は、OCC等の権限者に調整を求めます。

対応エリア・条件

九州7県(沖縄を除く)を基本とし、事前協定の締結により出動の迅速化を図ります。その他の地域からの要請は、個別に協議します。
契約方式・出動範囲・費用負担は、要請機関との協議および適用される法令・規程に基づき
確認します。契約方式は、発注者の判断に従います。

九州地方7県を基本対応

事前協定を推奨
都道府県・市区町村との平時からの連携を重視
協定・連絡手順を事前確認し
要請と受入れを調整

継続対応を想定・ 24時間・365日

出動対応
夜間・休日を問わず展開
当番・交代要員・装備の確保状況に応じて対応

過酷環境・条件に応じた対応

夜間・悪天候・停電
山岳・河川・軟弱地盤
作業可否は安全評価に基づき判断

自治体・関係機関にとっての意義

職員の安全確保

危険な現場の一次対応を専門ユニットが担うことで、自治体職員の安全リスクを軽減します。

初動の空白を埋める

発災直後の初動期に、施工能力を持った民間ユニットを投入できる体制を整えます。

事前協定による迅速出動

事前協定により、要請・受入れ・費用負担を事前に確認し、手続の遅れを抑えて現場へ届けることを目指します。

SIRT RIRUが選ばれる理由

  • 指揮命令系統が整備され、夜間・悪天候下でも作業を継続できる体制であること
  • 施設科等の出身者の専門スキルと、建設会社としての施工力が現場に直結すること
  • 重機の操縦から整備まで同一チームで完結し、作業中断が少ないこと
  • 24時間交代勤務の管理体制が組織に根付いていること
  • 衛星通信・野外電源設備の構築経験を有すること
  • 事前協定により、都道府県・市区町村との要請・受入れ条件を事前に確認していること
  • 消防・警察・自衛隊の活動を妨げず、民間施工能力で補完する立場を明確にしていること

RIRUが重視する運用原則

  • 役割・報告経路・意思決定の手順を明確にし、関係機関との調整を徹底する
  • 土木・建設・輸送・通信・電源等の技能を、資格と現場条件を確認したうえで活用する
  • 機材の点検・整備・代替手段を計画し、機材起因の作業中断リスクを低減する
  • 作業時間と休養・交代を適切に管理し、疲労による事故リスクを低減する
  • 必要に応じて仮設電源・通信手段の確保を支援し、連絡の継続性を高める
  • 事前協議・協定・連絡手順を整え、契約・費用・受入れ条件を関係機関と確認する

ご相談・事前協定について

災害即応インフラ復旧ユニット・RIRU / Pathfinder の
支援機能、受援体制、事前協議・協定、出動体制、事前協定の締結、契約手続、
共同訓練・演習について、お気軽にご相談ください。対応可能な範囲と進め方をご説明いたします。

SIRT RIRU / Pathfinder(災害即応インフラ復旧ユニット)

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